もっとやりたかったなあ、という顔に見える?パネリストおよび主催者の面々.
さて、今回のパネル・ディスカッション、パネリストは一見バラバラで、『公共』と一体何の関係があるの? 当初、こういう懸念も一部にあったようですが、内容を聞いて多くの人は納得したのではないかと思います。
一見バラバラのようですが、各パネリストの話の根っこにあるのは【公共=主権者の意思】です。 それこそが社会を運営する基本なのだという点で串刺しされていました。
郷原さんは、コンプライアンス(法令遵守)という観点から、福嶋さんは地方自治という観点から、竹田さんは 市民社会の原理という哲学レベルの観点から、タケセンは、市民社会の原理を支える条件という最も深い レベルから『公共』の話をしました。
さまざまな レベルからアプローチする公共論は大きなうねりのように参加者に迫ったと思います。
また、パネリストの自己紹介の際に、、『パネルディスカッション ”ふつう”の復権(緑と市民自治 1992年10月10日号)』の コピーが配布されました。会場の皆さんは、18年を隔てた二つのパネルディスカッションに、不思議なつながりを感じたのではないでしょうか。
なお、今回のパネル・ディスカッションの内容については、いずれ何らかの形で参議院から公開されることになるはずです。私たち主権者の税金によって運営されているのですから。
参考までに、今回のパネル・ディスカッションに関するタケセンと荒井さんのコメントがありますので、興味のある方はこちら=>
以下、参考までに今回のパネル・ディスカッションの案内です.
「新しい公共」について考えるパネルディスカッション
行政監視委員会調査室
内閣委員会調査室
○趣旨
前鳩山内閣では、「これまで官が独占してきた領域を公(おおやけ)に開き、新しい公共の担い手を拡大する社会制度」の構築に向けた検討が進めら れ、本年6月4日、「新しい公共宣言」がとりまとめられた。この施策は、現在の菅内閣でも引き継がれており、「新しい公共」の思想は、今後の我が国の国家 運営の全般にわたり影響を与えることになると予想される。
しかしながら、「新しい公共」が真により良い社会の実現につながるためには、行政において主権在民=国民主権の理念が徹底されることが不可欠であ る。行政において主権在民=国民主権の理念が徹底されることなく、単に「官」の組織・業務のスリム化を目的として「新しい公共」に関する施策が実施される 場合、「官」の役割が曖昧になり、責任の放棄となる可能性が高く、また、活躍が期待されるNPOは、天下りの多い公益法人のように、「官」が自分たちの独 自の利益を図る下請け機関に過ぎなくなるおそれがあるからである。
「新しい公共」の実現のためには、「官」の意識改革が必須となる。そこで、「公共」の思想と実践に詳しい4名の有識者の方々にお集まりいただき、 「新しい公共」の意義と問題点についてパネルディスカッションを行い、その成果を「立法と調査」で公表することとしたい。
○パネリスト
・郷原信郎(名城大学教授・総務省コンプライアンス室長)
・竹田青嗣(早稲田大学教授・哲学者)
・武田康弘(白樺教育館館長・哲学者)
・福嶋浩彦(中央学院大学教授・「新しい公共」円卓会議構成員)
○日時等
・日時:6月24日(木) 13:30〜15:30
・場所:調査室7F大会議室
・司会:荒井達夫(行政監視委員会調査室首席調査員)
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