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86. 館長・武田康弘が、 参議院主催「公共哲学と
   公務員倫理」のパネリスト

 1月22目(火)に、参議院の調査室が主催するパネルディスカッションー「公共哲学と公務員倫理」が行われます。

 この会のパネリストに、金泰昌氏(73才)山脇直司氏(58才)と共に武田康弘(55才)が選ばれました(各パネリストの紹介はクリックで出ます)

 公務員とは何か?公共とは何か?という本質次元から討議するもので、極めて重要なディスカッションになると思われます。当ホームページにも掲載してありますが、金泰昌氏と武田康弘氏との間で行われた往復書簡における論争(京都フォーラム発行「公共的良識人」紙)が直接の契機となり、「公共哲学」のありようを公務員倫理の問題と重ね合わせて討論することとなりました。

 民主主義の原理を哲学次元に降ろして確認し、「戦後民主主義」から「民主主義」日本への基盤を固める上で、極めて重要なディスカッションになるでしょう。

 以下に案内を載せます。なお、これは国会職員のための会ですので、一般の方の参加はできませんが、後日、文書化して発表され、インターネットでも公開される予定です。

内閣委員会調査室
総務委員会調査室
行政監視委員会調査室

「公共哲学と公務員倫理に関するパネルディスカッション」について

 近年、公務部門において「公共哲学」と「公務員倫理」に関する議論の重要性が指摘されている。第166回国会における国家公務員法改正の審議においても、この問題が大きく取り上げられ、行政改革担当大臣からその重要性に関する認識が示されたところである。それを受けて、本年8月に人事院が「給与勧告」に併せて行った「公務員人事管理に関する報告」では、人事院の当面の課題の一つとして、「公共哲学」と「公務員倫理」に関する研修の充実の必要性が述べられている。
 行政がますます複雑高度化する中、公務員が幅広い視野や洞察力とともに、高い使命感や倫理観を備えていなければならないことは、当然である。また、官製談合の全国的蔓延、年金記録の喪失、年金保険料の横領、防衛省の公務員倫理違反など、続発する公務員不祥事の深刻さを考えれば、民主制国家における公務員はどうあるべきか、公務員の在り方の根本が問われていると言える。「公共哲学」と「公務員倫理」に関する議論は、このような行政の現状を踏まえて行われなければならない。さらに、国家公務員の活動は、憲法と国家公務員法に基づいており、「公共哲学」と「公務員倫理」に関する議論は、当然これらの法が前提とする「民主制原理」を軸にして展開される必要がある。
 このような問題意識から、以下の要領により、「公共哲学」と「公務員倫理」及び「民主制原理」に関し深い学識経験を有する方々をお招きし、パネルディスカッションを開催することとする。

1.

日時:平成20年1月22日(火)午後2時〜4時

2.

所:参議院調査室会議室

3.

テーマ:「公共哲学と公務員倫理−民主制国家における公務員の本質」

4.

パネリスト(五十音順)

 

1.

金泰昌(キム・テチャン)
京都フォーラム・公共哲学共働研究所所長、東京大学出版会「公共哲学」全20巻編集者。

2.

武田康弘(たけだ やすひろ)
白樺教育館館長(哲学者)、金泰昌氏と「公共的良識人」(京都フォーラム)で連続対談中

3.

山脇直司(やまわき なおし)
東京大学大学院教授、東京大学出版会「公共哲学」の一部編集者。

 

※司会兼パネリスト:荒井達夫(総務委員会調査室次席調査員)

 

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64.民知=恋知とは?(柏市民新聞・依頼原稿)
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2008年1月9日
古林 治

 
 
 
 
 
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