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36.「教育館」への四人のエール

 年内には白樺教育館・本校舎が完成する予定です。それを聞いて4人の方からエールが届いてます。ご紹介しておきましょう。

大島久子

大島久子(1924年生)

 新しい教育館の建築が着々と進んでいるご様子(ホームページで)拝見いたしました。
高い理想に燃えて進んでおられる武田先生の御声が聞こえてくるようでした。
 又、柳兼子先生のヴィデオ撮りに関して貴重なお知恵を頂いたり、その上ご足労までお掛けして申し訳なく思っております。
・・・・秋に向かって益々お忙しくなることでございましょう。くれぐれもご自愛くださいますよう。

大島久子さんは、柳兼子さんの只ひとりの内弟子。兼子さんが全幅の信頼を置き、死後のことを託した方です。

松橋桂子

松橋桂子 (1934年生)

 武田さんと私との関係は、白樺文学館設立準備中の武田さんが、柳兼子の資料の有無を私に尋ねてきたことから始まった。
 武田さんが全コンセプトを担い、初代館長として開館した白樺文学館は、鮮やかな展開ぶりを見せ、柳兼子の一研究者である私は、胸をときめかせて見守っていた。
 しかし、武田さんは意に反して白樺文学館と袂をわかち、より深く理念を追求するべく白樺教育館を設立し、多面的な活動を実践している。
 今回その拠点となる新館が建設中とのこと、私は再び大いなる期待に胸を膨らませている。

松橋桂子さんは、孤高の天才作曲家―清瀬保二のお弟子さんであり、かつ長年の献身的な付き人でもありました。定本―「柳兼子伝」の著者。
参考記事:
30.清瀬保二(きよせやすじ)CD 生誕100年記念演奏会
27.柳兼子をたたえて 【お話と歌曲の夕べ】 その後
23.柳兼子をたたえて 【お話と歌曲の夕べ】 講演録
22.柳兼子をたたえて 【お話と歌曲の夕べ】 レジュメ
19.松橋さんとの雑談会

竹田青嗣
写真は「ハイデッガー入門」 竹田青嗣著
講談社選書メチエ
より引用

竹田青嗣 (1947年生)

 白樺教育館、ますます面白くなっていますね。哲学を広めたい人間としては、うれしい限りです・・・
武田さんのような正統リベラルな市民運動は、これからの希望です。盛んな活動もたのもしいかぎりです。・・・
「現象学」を基礎とする市民活動というのは、まず創始的なものと思います。これからのますますの発展を楽しみにしています。

竹田青嗣さんは、言わずと知れた現代日本思想界のリーダー。すでに数多くの「現代の古典」を残しています。タケセンとは、十数年来の友人。
竹田青嗣さんのホームページ---->
著書についてはこちら---->

福嶋浩彦

福嶋浩彦 (1956年生)

 自治体が分権の時代を拓いていくためには、国からの権限の委譲も、財源の委譲ももちろん重要ですが、それ以上に必要なものは自立の精神です。自治体の行政も市民も、地域のことは自分たち自身で決めていくという、自己責任、自己決定の強い意志を持たなければ何も始まりません。
自立の精神をおおいに育て、我孫子が地方分権の時代をリードしていくためにも「白樺教育館」の発展に期待しています。がんばって下さい。

福嶋浩彦さんは、タケセンが1987年から開いている哲学研究会(現在は「哲学の会」)の初期の頃からの会員。1995年より我孫子市長、三期目。

2003年9月1日 古林 治

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