白樺教育館 教育館だより 目次
2002年3月31日(日)、白樺教育館の彫刻 -BOCOS(ボコス)-がようやく到着です。今日はその設置の様子をお届けしましょう。
この作品、タケセンの古くからの友人である 中津川さんと、中津川さんとともに 白樺文学館の彫刻類を手がけた 佐治さん(台座)の手になるものです。
ボコスが設置されるすぐ横は子の神(ねのかみ)大黒天。この日は桜吹雪で地面は薄いピンクでおおわれて何ともいえない雰囲気です。
さて始めるか! まずは地ならしから。 この道具も中津川さんの作品です。 下の巨大なバットのようなものも同じく作品なんです。 ワクワク! いやー、愉しいなあ!
中津川さんの作品で、中津川さんの彫刻を設置する場所の地ならし。 今日は哲学者ではなく、鳶職(とびしょく)のタケセンです。
いよいよ佐治さん制作の大理石の台座(250kg)を設置。 左から佐治さん、中津川さん、力の余ってる?タケセン。
向きの確認と水平出し。
3人の作家によるBOCOSの設置です。左からBOCOS制作者の中津川さん、台座制作の佐治さん、この日手伝いに駆けつけてくれた 木村さん。いずれ改めてご三方を紹介することにしましょう。
ウ〜ン、ム、ム、ム、ム・・・・ 『これでよい!!』
直線的な白樺教育館の看板と曲面でできたBOCOSの対比が何ともいえません。いいですね。
完成!!
この作品、中津川さん、佐治さんによる寄贈(実費だけ)です。設置のお手伝いをしてくれた木村さんもボランティアでの作業でした。お三方とも教育館の理念に共鳴して進んで作業を引き受けていただいたものです。教育館の運営はこれからもきっとこんな形で進んでいくと思います。
最後にBOCOS(ボコス)について触れておきましょう。 中津川さんが書いてくれた メモを簡潔に表現するとこんな感じになるでしょうか。
合同な4つの正三角形で作られる立体=正四面体は、最小の軸線で空間を方向づけることができます。 正四面体に、豊かで柔らかな丸味を持たせ、BOCO(ボコ)っと凹みをつけたこの作品は、中津川氏がデザインの基本形を探っている時にできたものです。
「基本は大変幾何学的でありながら、どこか原始的な生命体にあるかもしれないような不思議な形」(中津川) ゆえに幾何学的な原理=LOGOSをもじってBOCOS(ボコス)と命名されました。
2002年4月11日 古林 治
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