25.こんな本はいかが? 民知の図書館 2.
民知の図書館、2冊を追加します。これもお勧めですよ!
哲学ってなんだ 自分と社会を知る
竹田 青嗣 著
2002年11月 \740(+税) 岩波ジュニア新書 415
竹田青嗣氏のホームページにも紹介が載ってます。
興味のある方はこちら-----→
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哲学の論理上の難問に悩んでいる人は、3章を、社会問題に取り組んでいる人、取り組もうとしている人(政治家も)は、4章を、人間関係で悩んでいる青年と、教師や親など教育に携わっている人は、5章をお読み下さい。現在望みうる最良の分析と整理がなされています。
ここに示されている原事実とでも言うべき「知」を踏まえている人は、今の日本人にはあまりいないでしょう。悲しく残念です。したがってこの「ジュニア新書」は高校生向きではなく、全日本人向きです。
税込777円はあまりに安い!ゆっくり繰り返し読まれることをお勧めします。発売1ヵ月にして3刷、すでにベストセラーです。
まだ全部は読んでないようですが、私の長男(高校1年)の印象記をちょっとご紹介。
たまーに(哲学の)専門用語が出てきて戸惑うことはあるけど、何度かページをもどして読み直してる。とてもよくわかる。言われてみれば当たり前だと思うけど、自分で考えるのは大変だ。でもとても面白い。
感性としての日本思想
ひとつの丸山真男批判
北沢 方邦 著
2002年11月 藤原書店 \2600(2730円税込)
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古代からの日本の歴史―身体化・風俗化された日本人の思想を構造論的に解明した書。単なる「事実学」ではない「意味論」としての探求が、学際的な知識に輝きと熱をもたらしている。現代記号論の方法を自家薬籠中のものとしての叙述は、明晰で実に面白い。古層の解明が現代の日本をまぶしく照らす。本書は、日本文化論の古典となるであろう。(2002年11月刊)
教育館の学芸研究部・哲学の会で4月から熟読―研究したいと思っています。
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