1.白樺文学館開館まで


 すでにご存知の方も多いと思いますが、 白樺文学館が2000年12月開館の予定です。 かつべさんも私(古林)も参加している哲学研究会/市政研究会の市民二人の手になるものです。 【とびら】とは直接関係ありませんが、とても興味ある活動なので開館までの間、顛末記として公開したいと思います。

 お二方とは、元我孫子市民で建設主の佐野 力さん(59、日本オラクル社長)と我孫子市民で館長の武田 康弘さん(47、私塾ソクラテス教室主催)です。これまでお二方とも市民活動に積極的に参加しており、10数年前の、千葉県の管理教育の象徴でもあった丸刈り強制問題では共同して取り組んでいました。佐野さんが東京へ引っ越して後も、武田さんは我孫子市の情報公開条例に先頭を切って尽力されてきました。 今、また『創造の地 我孫子』を目指して白樺派の最良の部分を継承・発展させようと鋭意努力そして創造の快楽を味わいながら活動されています。 開館まで少しづつこのページを埋めていきたいと思っています。 期待をもって応援しようではありませんか。

左の写真は、志賀直哉『夫婦』の直筆。
現在収集中のものの中には、かなり貴重なものも含まれているとか・・・
たとえば、志賀直哉が朝日新聞の連載小説執筆に躊躇しているときに、夏目漱石から来た長大な激励の手紙など。


 
2000年1月哲学研究会 ソクラテス教室にて
真中いちばん手前が武田さん、この日は佐野さんは欠席
左から4番目手前にかつべさん、その右後ろのヒゲが私(古林)です。

古林  2000年2月
2000年8月13日 修正
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かつべさん

 当初、白樺文学館の話が持ち上がったときに、極めて興味ある市民活動だと直感しました。その経緯をリアルタイムで載せていけたら面白いだろうと、我孫子市議のかつべさんのホームページを間借りする形ではじめたのが、この開館顛末記です。このページに突然、【かつべさん】が登場するのは、そのような事情によります。

開館顛末記を書こうと思い立った訳
(公式ホームページ オープンに寄せて)

 白樺○×館というような話は、これまでたくさんの人が口にしていました。が、私には殆(ほとん)ど興味を持つことは出来ませんでした。過去の遺物を寄せ集めて記念館のようなものをお金と時間をかけて作ることに何の意味があるのだろう、と思っていたからです。
 白樺文学館の場合はかなり様相が違っていました。過去は私たちの現在と未来にとってどんな意味があるのかを問うこと、そこから白樺派の最良の部分を継承・発展させよう、という基本的な考えに共感したのです。つまり、記念館ではなく、現在と未来へ向かっての運動体として捉(とら)えているところにとても価値があるな、と感じたわけです。

 言葉を変えると、理念が明確で賛同できるものだったということになります。一方で、理念というと、融通の利かない堅苦しさを感じる人が多いし、イデオロギーと同一視している人さえいます。ですが、理念というのは少しづつ具体的な形に現れてくるものです。こうあるべきだ、ではなく、こうあって欲しい、それにはこうした方が良い。感じ、考え、決断し、行動する、それの繰り返し、一瞬、一瞬の決断と実行が理念を明確にし、具体化していくことになります。何か素晴らしいものの裏には、そんな活動が見えないところで進んでいるものです。決して結果から物事を見てはならないでしょう。
 その意味でこの白樺文学館が形をなしていくプロセスをリアルタイムでお伝えできたなら、創りあげることの楽しさを少しでも感じていただけたら、素晴らしいのではないか、と考えたわけです。

 さて、この文学館、素晴らしいものとなるかどうか、ご期待ください。

2000年12月1日 古林 治
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