22.できたてのホヤホヤ 建物見学

 12月8日(金)、建物が完成して引渡しとなりました。 ちょっと早いですが、内部を少しだけご覧頂きましょう。 

 これは先日報告した玄関前に置かれた佐治さんによる彫刻<自帰依(じきえ)>です。
後ろの方に家具類を搬入しているいる人たちが見えます。

 同じくちょっと方向を変えて。
通りがかりの小学生が、「これって何の建物?」と見た瞬間に質問。
もうちょっと見やすい看板用意せにゃ。

 入り口の看板。
ちょっと小さくて、離れちゃうとわかりにくいですね。
目立つところにもっと大きいものが設置されることになるでしょう。

 白樺文学館の玄関のノブ。
タケセンがアイデアを出し、中津川さんが制作。メビウスの輪が発想の原点。輪を半分に分割し、それぞれ外と中に配置したもの。

 制作した会社からこれを売らせて欲しいという話があり、了解したそうです。ただし、『白樺文学館のために制作されたものであることを明記する』ことを条件として。
【白樺文学館モデル】とでも命名されるかも。

 玄関を入ると正面に彫刻が見えます。

 『しなやか、のびやか』をテーマに中津川さんに制作してもらったものです。

 玄関右側が白樺資料室(図書館)。まだ本も家具も入ってないですが、数日中には満杯になります。多分入りきらないでしょうね。すでに追加の本棚を発注済み。

 白樺派関係の本はもちろんのこと、美術書や民知にふさわしい各種の本が揃う予定です。

奥がタケセンで、手前が文学館設計を担当した佐野契さん。

 図書室の裏、エレベーター脇にある彫刻。これは中津川さんのオリジナル作品。

 ブロンズにロジウム・メッキ。 通常、このサイズだとメッキ処理してくれるところはないそうです。 が、やはり日常レベルの仕事を超える協力をしてもらった次第。 上下二分割でメッキ処理をして仕上げるので相当な手間がかかっているはず。

 玄関を入って左側がこのコミュニティー・ルーム。右の写真中央にある衝立(ついたて)の向こう側はキッチン。
まだ何もなかったんですが、写真をとった後に椅子が、夜には特注のテーブルも搬入されました。

 図書館から階段を上がると資料室になります。まだガランとしていますが、これから資料の展示の準備にかかります。年末年始もなくなりそうです。今年のタケセンは。

 2階、館長室に置かれた、中津川さん制作の椅子。 手ごろな素材があったので、それを活かすために制作したということです。

  皆さんこの椅子が気になるようで、ちょっと空いた時間に来ちゃ、ドカッと座っていきます。
『いいなぁ、この椅子』と、建築現場のオヤジさん。この気持ちよさそうな表情見てやってください。
オヤジさんの左側の壁は、コンクリート。でも、ただの壁じゃない。人にやさしく、自然のテクスチャー(模様)が入ってます。杉板を組んでそこにコンクリートを流し込み、振動を加えながら模様をくっきりと掘り込ませたそうな。以上、オヤジさんの説明でした。

 館長室横にある多目的和室の入り口。瓢箪(ひょうたん)型の取っ手は設計担当の佐野さん自身が手に入れたものとか。

 2階から見たエントランス。
ちょっと見にくいですが、濃いグレーの模様はマティスの絵をモチーフとしています。 ちょうど女性の頭の部分(下)が見えてないですけど。

 地下音楽室の扉です。取っ手の部分は中津川さんオリジナル作品。
モチーフは女性の胸でしょうか。
両手でそっと押してあげると扉が開くんです。

 元々はオブジェだったようですが、タケセンの指示で扉の取っ手と相成りました。 なかなか良いです。

 地下、音楽室。とても気持ちのいい椅子なんです。ここでぐっすり、じゃなかった、ゆっくりくつろいで気持ちよく音楽を聴くことにしましょう。

 以上でした。 文学館の雰囲気わかりましたでしょうか。
まだハードができたばっかりで、最初はいろいろありそうです。昨晩も突然、火災警報がなっちゃったり・・・

 いよいよこれから資料の展示準備の方に移りますけど、 う〜ん、まだまだ大変そうだなぁ。 開館まであと1ヶ月ちょい、タケセン、体もつかしら。

Top

 
2000年12月10日 古林 治