民知の図書館
28.『生徒がくれた”卒業証書” 土肥信雄のたたかい』
(澤宮優著)
『生徒がくれた”卒業証書” 土肥信雄のたたかい』
澤宮優 著 旬報社 ¥1500+税
わたしは、東京都教育委員会のすさまじいまでの強権。戦前の国家主義となんら変わらぬ思想・態度を知り、公共的な憤りが腹の底からフツフツと湧いてきまし た。
民主主義の原理について何も理解していない都教委の役人たちを、東京都民は税金で雇っている。高給を与え、威張り散らす特権を与えて。
高潔で誰からも愛される校長先生を弾圧し、言論の自由を奪う。まるで北朝鮮のよう。
これほどまでに堕落した東京都の教育現場を見ると、都立高校の卒業生であり、1969年に高校改革の先頭に立って民主的改革を成就させたわたしは、呆れ返 り、言葉を失います。
しかし逆に、パワーが湧き上がってもきます。個々人から立ち昇る〈魅力〉を奪う国家主義をその根元から断つための思想の闘いに、また新たなエネルギーが充填されました。
みなさん、ぜひ、ご一読を。
2010-07-4
〈武田康弘)
(以上、タケセンの『思索の日記』から )
なお、土肥さんのたたかいについて知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。
裁判資料などもそろっています。
学校に言論の自由を求めて!
追記:
土肥さん自身による著作『それは、密告からはじまった―校長vs東京都教育委員会 七つ森書館 ¥1800+税』 が出版されましたので紹介しておきます。
都教育委員会による言論弾圧、教育破壊の様子がよくわかります。そしてそれに対峙する土肥さんのこれまでの闘いの記録が生々しく記述されています(闘いはまだ途上)。
上記『生徒がくれた”卒業証書” 土肥信雄のたたかい』とあわせて一読をお勧めします。
なお、この本についてのタケセンのコメントが『思索の日記』に載っていますので、興味のある方はご覧ください。
=>『それは、密告からはじまった』土肥信雄ー東京都教育委員会の「狂気」の実態に唖然 |