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17. 「公共哲学とは何か」

    山脇 直司 著 2004年5月刊  ちくま新書 ¥756(税込)


 20年近く前から長年に渡って私(私たち)が主張し、実践してきた市民的公共性を持った哲学=実存に立脚した市民社会哲学についての本がようやく出版されました。

  本書は、まだ学問的には新しい概念である「公共哲学」についての平易な「教科書」です。
  新しい発見や深みのある思索ではありませんが、近・現代思想の公平な「客観的」整理は、「国家的公共性」というおぞましい嘘が御用学者から流布されている今、多くのふつうの市民にとって、先ずは必読の書ではないでしょうか。

 死の瞬間までつづく実存の深みへの旅は、健全な強さ=「公共性」(国家とか役所ではありませんー念のため)の探求と共に行われなければ、必ず行き詰ってしまうからです。

武田康弘

   
2004年12月27日
 
 
   
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