以下は、2018年7月17日のタケセンの「思索の日記」に載せた論考です。
楽しい夏休みを!
わたしは、真夏の式根島でちびっこキャンプ&ダイビングを42年間続けてきました。4泊5日です。
また、太陽が照りつける中、一日中サイクリングで遊び回るなど行事もいろいろしてきました。でも、一人も熱中症にはなりません。他の病気になる子もいません。
先天的に身体の弱い子、生まれつき心臓に欠陥のある子もハードな真夏のキャンプに参加してきましたが、体調がよくなる子はいても、悪くなる子は一人もいませんでした。
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なぜでしょうか?
まず一番は、管理主義ではないことです。自由でのびのび楽しい状況をつくるからです。おとなたち(親や教師)のあーだ、こーだ、こうしろ、ああしろという言葉=精神=雰囲気を、タケセンパワーでみんな消去するからです。こどもたちは、力が抜けて心からリラックス。心配事や嫌な事は忘れます。そうすると、不思議なほど元気になります。
次に無理はけっしてさせないことです。こどもの様子・体調をだまって見ています。こどもを管理する対象ではなく、愛すべき存在として見ていますから、細かな変化ー表情の曇りなどが自然と感じ知れます。
「やすむときは日影でね〜」「ずっと日に当たっていると後でタイヘンだよ〜」 とアドバイスをしたり、おいしく水分補給におやつも。
心にも身体にも負担がかからないように、楽しく気分よくなる状況をつくります。また、帽子と頭をびしょびしょに濡らす−ときどき水道をみつけてまた濡らす(濡らしたタオルを帽子の下にすると長持ち)は、必要です。
いまの管理社会ではこどももおとなも楽しくありません。意味充実のよろこびとは逆に、いちいち全部決めて、うるさい、うるさい。ほんとに心の底から生き生き嬉しくの世界がありません。管理ではなく自由こそが安全をつくるのですーそれをわたしは40年以上の時間をかけて証明してきました。
わたしの考えのもとでは、みなが目を丸くするほどガンガン好き放題暴れても(笑)、ぞうだからこそ、病人がでません。それどころか、土や泥を触ると手がひどく腫れてしまうアレルギーの子(手袋をして遊んでいた)も、奥多摩の沢に入り、素手で土遊びをしても全然平気でしたし(その時から病が治ってしまいました!)、毎日薬がかかせないひどい喘息病の子もキャンプで5日間も薬を飲むのを忘れてもなんともありませんでしたし、ハードな運動を禁止されていた心臓病の子もキャンプで毎日みなと遊びましたが、顔色もよくなり元気になりました、まあ挙げたらキリがないですが、熱中症もその他の病気も42年間、ただの一人も出ていません。
こどもの病気は、大人の意識がもたらす人災です。
なんといううるさい社会なのでしょうか、こどもではなく、大のおとなもみな病気になります。精神疾患者であふれますし、体調不良者であふれます。みんな「おバカ」ですね。
いまの世の中は、無前提で愛すること−心身全体での愛がとても少なく、その代わりに管理があります。『底なしの低能文化』といえます。わたしの正しさは、42年間のオリジナルな実践が証明しています。豊かな愛のない人、いかめしい顔、硬直した顔、つまらない顔、無表情の人が、子育てや教育ができるはずがありません。よい人生とは無縁です。
そういう意味でも「病は気から」といえます。笑い声・はしゃぎ声。たのしくうれしい気持ちが心身の健康をつくるのです。他者攻撃や陰口ではなく、自他への無条件の愛こそすべてです。