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子どもと一緒に勉強することは楽しいこと
      ーそれ以上の教育はどこにもありません。

 ほんらい知ること・学ぶことは楽しいはずです。 受験とか試験を念頭におかず、意味をつかみ、納得をつくろうと考えて下さい。
ほんらいの知とは、心身全体で五感を使って会得するものです。知るとはクイズの知や丸暗記の知ではなく、体験と結びつけて感じ知ること、意味を了解すること、自分の頭を悩ませて考えることなのです。

  保護者の方や教師の方は、ゆっくり「思い」をこめ「情景」を思い浮かべ、「意味」をとりながら国語の教科書を読んであげて下さい。ところどころ分かりにくい言葉には、簡単に説明を加えて(イメージが伝わればよいので不正確でもかまいません)音読をしてみてください。なかなか楽しい作業ですよ。時間は10分か15分でいいのです。

 算数の計算を教えながら一緒にやってみてください。ボケ防止にもなり(笑)一石二鳥です。一緒に「ヨウイ・ドン」は面白いですよ。それらは何よりも心の通い合いを生み、心の教育になるのです。何かを一緒に学びながらの対話こそが心を育てるのです。保守主義のおじさんのいう「心の教育」などは、真っ赤なウソですよ。心だけに特定した教育などは不可能で、それをやるなら特定の考えを注入する「洗脳教育」にしかなりません。

 いっしょに教科書を中心に、ゆっくり(時間ではなく気持ちのこと)勉強を楽しんで下さい。何より情緒が安定し、人間的な通い合いの心が生まれ、面倒見のよい人間に育ちます。もちろん勉強ができるようになります。おかしな情報、受験塾産業に騙されていては、永久に不幸です。親は勉強が苦手でもいいのです。一緒に一から学び直す気持ちでやれば、子どもとの関係はとても優しく柔らかなものになります。それ以上の教育はどこにもにありません。これは原理です。

 子育て、教育のデタラメな「構造計算」―おかしな想念から解放されないと、一人ひとりの人生に幸福がくることはけっしてないでしょう。せいぜい他人に「勝つ」一時的快感をつなぐあわれな人間になる!だけです。

2006年5月4日
武田 康弘

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