山脇直司(やまわき なおし)
2006年5月撮影
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東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授
研究分野:公共哲学、社会思想
研究活動:
政治、経済、メディア、科学技術、宗教、教育など様々な社会現象を「公共性」という観点から統合的に論考するとともに、人間が「私」活かしつつ、「民(たみ)の公共」開花させ、政府や国家の「公」を開いていく21世紀の学問としての公共哲学を開拓中である。
その一環として、個人一人ひとりが自ら生きる「現場性」や「地域性」という意味でのローカリティーに根ざしながら、グローバルかつローカルな公共的諸問題を論考する「グローカル公共哲学――活私開公のヴィジョンのために」をまもなく刊行予定である。
略歴
1949年青森県八戸市生まれ、一橋大学経済学部卒業(経済学士)、上智大学大学院哲学研究科修士課程修了(哲学修士)、旧西ドイツバイエルン州立ミュンヘン大学哲学博士号取得。
東海大学文学部文明学科専任講師、上智大学文学部哲学科助教授を経て、1988年に東京大学教養学部社会科学科に着任。現在は、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授として、公共哲学、相関社会科学基礎論、社会思想史などの授業を担当している。
なお、2005年から2007年まで経済産業省産業構造審議会基本政策部会委員を務めた。
また現在、国連大学グローバルセミナー企画委員を務めている。また、ユネスコ主催の「地域間哲学対話」の国際会議や京都フォーラムが主催する公共哲学研究会に数多く参加している。
単著として、
『グローカル公共哲学』東京大学出版会、2008年1月
『社会福祉思想の革新』かわさき市民アカデミー出版部、2005
『公共哲学とは何か』筑摩書房、2004
『経済の倫理学』丸善、2002
『ヨーロッパ社会思想史』東京大学出版会、1992 などがある。
編著として
『組織・経営から考える公共性』東京大学出版会、2006
『共和主義の思想空間』名古屋大学出版会、2006
『現代世界と宗教の課題』蒼天社出版、2005 などがある。
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