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lll.民知の会について

1.

1976年に私塾「「我孫子児童教室」を開いた時、その実践を支えるものとして同時につくった【我孫子児童教育研究会】、
我孫子児童教室
左から 武田康弘 24歳 1976年12月
飯村 

2.

及び1987年に開いた【哲学研究会】、

3.

1.と2.のメンバーで、市民自治・直接参加民主主義を広げる政治を進めてきた福嶋浩彦さん(当時・我孫子市会議員)が市長になったとき、その新市政を支えるために1995年に始めた【哲学の会&市政研究会】

以上の3つ(主宰者はすべて武田康弘)を一つにし、あらたな「民知」という言葉(2000年に武田がつくった造語)にあらわされた思い・考えを具現化するための「市民サロン」(恋知=哲学するふつうの市民の集まり)として2006年に開いたものです。

 2006年5月14日には、我孫子市生涯学習センター(アビスタ)で、「民知の会」の設立を記念するシンポジュームを開催しました。同志の福嶋浩彦(ふくしまひろひこ)我孫子市長のほか、作曲家の清瀬保二(きよせやすじ)のお弟子さんで、白樺派の声楽家・柳兼子(やなぎかねこ)の伝記を表した松橋桂子(まつはしけいこ)さん、東京大学大学院教授でユネスコ哲学会議の日本代表の山脇直司さんらも駆けつけ、門出を祝いました。

民知の会設立
2006年5月14日 「民知の会」の設立を記念するシンポジューム

 ふつうの生活者が、「生活世界」の中で自覚的に考えることは何よりも大きな価値をもつ、という哲学に基づき、各自の主観性を鍛えあうことの愉しみを広げています。ぜひ、ご参加を。 (「民知の会」は現在休会中です。勉強会に参加されたい方は、ソクラテス教室の大学生クラスにご参加ください。

自由討論
2006年12月23日 自由討論会 キム・テチャン氏-武田康弘氏を囲んで


哲学の会(1996年-2006年)

 1987年以来さまざまな分野の人に多大な影響を与えてきた「哲学の会」(旧称・我孫子哲学研究会=哲研)は、2002年2月に第300回記念を祝しました。

1988年哲研
1988年4月16日 発足2年目の哲研
後列左から
阿部憲一(21歳・会社員)、管剛文(21歳・学生、現・我孫子市市議会議員

前列左から
福嶋浩彦(31歳・当時社会党市議、現・我孫子市長)
古谷光司(19歳・学生)、
武田康弘(35歳・ソクラテス教室主宰)
佐野力(47歳・当時IBM社員、後・日本オラクル社長)
中津川督章(51歳・彫刻家)
参考:教育だより/20.ビフォー&アフター  - 哲研の顔の15年 -
 

 「哲学の会」は、テクストを読むことが目的ではありません。過去の哲学者のテクストを読むことは、練習問題を解くこと=思考の訓練としての意味を持ちますが、それはあくまでも手段です。目的は、原理的に考える頭を鍛(きた)えることによって、具体的な諸問題を解析し、『 よい』の内実を吟味―変革―豊饒(ほうじょう)化することにあります。 ソクラテスが看破したように、本来、哲学とは生きた話し言葉=ディアレクティケー(問答法)の営みであり、書き言葉はその影にしか過ぎないのです。 文字とは想起のためのアイテムです。
 権威に従うのではなく、多種多様な問題を自分の頭で考え、対話することは、人生最大の愉悦(ゆえつ)でしょう。 哲学の本質は、恋愛としての知です(資格としての知や優越としての知ではありません)。
 哲学の内容は、真・善・美の内実です(集積化―体系化された知識ではありません)。
 哲学の方法は、原理にまで下る思考です(権威に従うことや、丸覚えではありません)。
 哲学の目的は、エロース豊かな生=存在の魅力化です(知識・履歴・財産等の所有ではありません)。  こうした広義の哲学する心によって人間や社会の種々さまざまな問題を考え研究するのが学芸・研究部門の仕事です。

第300回哲学の会
2002年2月16日(土)
第300回哲学の会
プログラム1:
15年間の哲研活動を振り返りつつ、未来を語る
プログラム2:
SACDとDVDによる音楽コンサート

「ソクラテスが看破」--->プラトン著『パイドロス』参照
岩波文庫版では、P.132〜P.146、岩波『プラトン全集・5』ではP.254〜P.267をご覧下さい。

(武田 康弘)

 
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