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白樺文学館オリジナル・ホームページより (体裁のみ変更)

●白樺文学館開館顛末記


 
 

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14.学芸員紹介
  ボランティアって? 共同作業の快楽

 8月2日(水)、文学館に置くパソコンについての相談で、タケセンのお宅へ伺う。パソコンの利用者の一人は、今ちょうどブレイクの翻訳作業をタケセン宅でやっている塚本さん。資料解読や翻訳作業などを行う学芸員でもあります。

  で、私が今こうして書いている文学館開館顛末記をそのまま文学館公式ホームページへ移行させようということにもなり、私もまたホームページというかパソコン関係の担当ということで学芸員の一人になりました。

 『じゃあ、学芸員の紹介と写真もホームページに載せちゃおうか。』
なんていう話からほかの学芸員も急遽(きゅうきょ)召集して写真撮影を行うことになりました。
確かソクラテス教室にも書いてあったような気がしますが、
『良いと思ったことはすぐやる。』

  というわけで夜の9時半、タケセン宅集合。
下の写真が今決まってる全学芸員であります。

文学館スタッフ

 学芸員といっても基本的にはボランティア・ベースとなります。あとでちょっと触れますが。まずは紹介させていただきましょう。

アイウエオ順でいきます。

石曽根 四方枝
いしぞね よもえ
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【書・国文】

 ダイナミックで繊細な書を描くので有名な人です。タケセンとは10数年のつき合いで哲研の(怒られそうですが)大古株でもあります。
かつて市内公立中学の丸刈り強制問題にタケセンとともに取り組んでいました。
文学館では、白樺文人達のきわめて個性的で自由な(身勝手な?)草書(そうしょ)による書簡などの解読にあたる予定です。
いずれ、石曽根さんの書もこの場で紹介できると思います。お楽しみに。

桜井 麻紀子
さくらい まきこ

fg

【学芸員・事務局】

 学生時代は、『文芸創作科』という科で勉強していました。白樺文学館のことをどこかで知り、居ても立ってもいられず、直接タケセンに連絡をとってきたそうです。
そのうちに話はどんどん進み、学芸員として文学館の資料整理、管理を受け持つことになりました。どうも、進み始めるととどまるところを知らない速さで決まってしまいますね、タケセンの場合は。
多分、来館される方々にとってはもっとも身近な人になるのではないでしょうか。受付け役もやってくれるようですので。
ちなみにタケセン宅に先日、どこかの団体から、来館予約の話があったそうです。まだ開館してないんですけどね。どうもバスでの団体だったようですが。
開館後は結構忙しくなるかも・・・

武田 康弘
たけだ やすひろ

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【哲学・教育】

 私塾ソクラテス教室主宰、市井(しせい)の知行合一(ちぎょうごういつ)哲学者、市民運動にも積極的にかかわり、この文学館設立活動も基本的には市民運動の一環として取り組んでいます。市民の手による市民のための文化創造、という感じでしょうか。
文学館の理念に始まり、資料の収集、建物の設計コンセプト、オブジェのコンセプト、人の手配、などなど文学館実現に必要な部分についての基本的なところにはすべてこの人の考え(理念)が反映されています。
というと、独裁者のようにも聞こえますが、事実はまったく異なります。 なぜなら、誰しも納得の上で動いているのですから。それがリーダーシップというものでしょう。
というわけで、現実には館長兼ジェネラル・マネージャといったところでしょうか。

塚本 明子
つかもと あきこ

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【哲学・美学、イギリス思想史】

 今も嬉々として片手にiMacを、じゃなくてマウスを握りしめ、片手にブレイクの詩を抱えて翻訳作業をやってるんだろうと思います。ちなみに現役の東京大学教授(イギリス科)でもあります。
『ガッコ、やめちゃおかな。』と、軽口が出るほど楽しんでます。やはり生の資料をこれだけ揃えられて自分の思う存分やりたいことができるのは至上の喜びなんでしょうね。
週に何日かは横浜から我孫子へと喜びの通勤になりそうです。

古林 治
ふるばやし おさむ

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【プランナー】

 これを書いている当の本人です。ほかの人に合わせて画像処理すると私だけが真っ黒になってしまいます。遊びまわっているのではなく、単なる地黒です。それも10分もお天とさんにあたると黒くなる便利なものです。
12年前、サンタモニカから我孫子へ引っ越してきました。『千葉の教育環境はひどいゾ!』と散々脅されましたが、『ま、住んでみてから・・・』ということでほんのちょっと住んでみようか、気分で来たわけです。何となく気に入ってそのまま、9年ほど前から哲研に参加してるのでタケセンとのお付き合いはそれ以来ということになります。
教育環境が思ったほど酷(ひど)くなかったのは、その前にタケセン達の凄まじい戦いがあったからではないかとも思ってます。聞けば聞くほど信じがたい話がたくさんあったそうで。興味のある方は直接聞いてみてはいかが。
前置きが長くなりましたが、私の本業は、かつてはResearch&Design、Product Planning&Design、マルチメディアのSystems Designでした。体を壊して今はフリーでいろいろなプロジェクトのコーディネータのようなことをやってます。今は代替医療の遠隔教育プロジェクトとアニメーション養成遠隔教育プログラムなどを手がけてます。
文学館では具体的にはホームページの構成、コンテンツ制作、その他パソコン・システムの運用管理などをやることになるでしょう。
基本的にこの文学館は直接来ていただいて現物に触れてもらうことを目指していますので、ホームページのほうは、それなりの工夫が必要だと考えてます。これは私自身の宿題となりますね。


ということでよろしくお願いします。

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ボランティアって?

 一般に、ボランティアというと無料奉仕というイメージが付きまとっているようです。ですが、いくら無償であっても何らかの見返りを期待しているのであれば、それはボランティアとは言えないんじゃないですかね。
『せっかくやってやったのに・・・』
『やってやったんだから・・・して当然だ。』
『これで有名になれる・・・』
『権力の乱用は快感!』
『家が面白くないから・・・』
これではもはやボランティアとはいえないでしょう。
大事なのは有償か無償かというより、心からそれをやってみたいという情熱にあると思います。たとえ充分な対価でなくとも、本当にやりたいことをともにやる、それが市民による市民のための文化創造につながるのでしょう。
文学館の学芸員が正業を持ちながら皆ボランティアでの活動を行うことの意味はこのあたりにあるのではないでしょうか。つまり、純粋にやってみたいという強い思いの人たちが集まって活動するということです。難関を突破できるのは正当な思いとその情熱だけだ、なんちゃって。

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共同作業の快楽

その昔、雑誌の連載でデザインのグループ・ワークの話を書いたことがあります。当時の閣僚の一人が、『日本は均質な人間社会だから優秀でアメリカ人はだめだ。』みたいな話をして頭に来て書いたのがきっかけでした。いろいろな人間が居ることを許容しない狭量(きょうりょう)さに腹が立ったのです。
自分とは異質なタイプの人間とともに何かを作り上げるということは、うまくいったときには苦痛よりもはるかに大きな喜びを伴うものなのに・・・
でも、『こんなにたくさん集まって一所懸命やってるのになんで?』
そんな経験をしたことのある方も少なくないでしょう。何かすばらしいものをつくり上げるにはやはり必要なものがあると思います。
●明確な方向性(理念)を育みつづけることができるんだろうか?
●情熱をもったスタッフが揃い、その方向性を共有していけるんだろうか?

 この点でも白樺文学館は魅力的なものに映りますね。
というわけで私も当事者になっちゃいました。ちょっと気をつけなきゃ、思い込みが強すぎるとどうもね。気をつけます。

 次回はブレイクの水彩画とグレイの詩(日本語訳)を予定してます。お楽しみに。

2000年8月3日 古林 治 

 
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